親子通園をおすすめする理由
ぷらいまりステップの管理者の香村です。
久しぶりのブログ更新となりました。
皆様、今年もよろしくお願いいたします。
ぷらいまりステップでは年齢が低いお子様、身辺自立に力を入れたいお子様、母子分離で不安を強く感じられるお子様には『親子通園』をお勧めしています。
療育を始めるにあたり、初めて訪れる事業所がぷらいまりステップだというご家庭も少なくありません。
最初は、保護者様もお子様も「療育」という馴染みない場所に通うことで、家庭ではなかなか経験できないことが大きな刺激となり、ちょっとしんどいな…と感じる時期がやってきます。
私達スタッフは、そのような時期が利用者様に来ることも想定の上で関わりを持たせていただいております。
今回は、それでもなぜ、親子通園をお勧めするのか?について、私の思いをお伝えしようと思います。
まず、お子様にとってのメリットとして…
お子様にとってのメリット
・保護者様が一緒にいる、という「安心感」
・保護者様との遊びの時間を通じて、楽しかった!という「気持ちの共有」
・保護者様とのふれあい遊びやリトミックによる「スキンシップ」
・保護者様以外にもスタッフがいることで多くの「大人の支援」を受けられる
などなど…。
小さなお子様にとっては、保護者様が一番の安全地帯です。
昨今の社会情勢などもあり、お子様は家庭の中で過ごすことが多かったはずです。心地よいおうちから、急に知らない人たちがたくさんいる場所につれていかれ、初めてのことばかりが押し寄せてくる…大きな音がする、周りでいろんなことが起きる…。
不安で不安で仕方がないことでしょう。
でも、その中でも楽しいことがあったり、経験してみたら大好きになることがあったりして、少しずつ慣れていきます。
お子様にこのような状況を受け入れる態勢が整って初めて、上記のようなメリットを感じられるようになってきます。
次に、保護者様にとってのメリットとして…
保護者様にとってのメリット
・お子様との関わり方で悩むときは、「スタッフの関わり方を参考にできる」
・家庭ではなかなか経験できない遊びを「お子様と一緒に経験できる」
・家庭でのお子様の様子と、集団でのお子様の「様子の違いを知ることができる」
・お子様の「変化に気づく」ことができる
・スタッフや保護者様同士のつながりができることで「子育ての情報収集」ができる
などなど…。
療育に通い始めると、お子様だけではなく保護者様にも今までとは違うストレスがかかってきます。新しい人との出会い、初めての経験、周囲の環境による影響などは、その大きな要因となります。
お子様の様子をお友達の様子と知らず知らずのうちに比べて一喜一憂したり、「できること」ばかりを求めてしまったり。親ならではの気持ちですよね。
だんだん親子通園がしんどくなってくるのはこのような状況になったときだと思います。このような状況は、親子通園をされている保護者様なら多かれ少なかれ、どの保護者様も経験されているのではないでしょうか?
どうやってその時期を過ごすのか…?
これは人それぞれですが、お子様の場合は状況にもよりますが、淡々と通い続けてみることだと思います。
スタッフが様々な関わり方を工夫しながら、お子様の思いを受け止め、スモールステップでお子様の笑顔を引き出していきます。
お子様は順応性が高いので、一度心を許してくれるとあっさりと状況を受け入れてくれます。
保護者様のお気持ちについては、私はお話をすることで解決の糸口が見えてくると感じています。
私やスタッフ、または相談支援専門員さんとたくさんお話をすることで、保護者様のモヤっとした気持ちは整理され、お子様の成長・発達を前向きに感じていかれるように感じています。
親子通園の肝はここにあると思っています。
お子様と保護者様が相互に心地よい関わり方の塩梅を見つけていけるよう、私達が関わりながら支えていきます。
ぷらいまりステップは就学と同時に卒業になります。
残念ながら、スタッフがお子様と直接かかわりを持てるのはここまでです。
保護者様は当たり前ですがその後もずっと、お子様との関わりが続きます。
保護者様が、お子様の一番の理解者となり、コーディネーターとしてその後も成長を見守り、支えていくことになります。
その時に備えて、お子様にも保護者様にも揺るがない土台を作っていただきたいのです。
だからこそ、お子様が小さい今の時期を一緒に過ごし、関わることが大事だと思い、親子通園をお勧めしているのです。
お子様だけが頑張るのでもなく、保護者様だけが頑張るのでもなく、支援者だけが頑張るのでもないのです。
みんなで一緒に手をつないで、1つずつステップを踏んでいきましょう!