ファシリテーターとして奈良県の「サービス管理責任者等基礎研修会」に参加してきました
ぷらいまりステップ管理者の香村です。
10月と11月に計6日間、奈良県から依頼を受けて「サービス管理責任者等基礎研修会」のサポートに行ってきました。
障害福祉事業所のうち、大人の方が利用される事業所には「サービス管理責任者」を、当事業所のようにお子様が利用される事業所には「児童発達責任管理者」を、必ず1名は配置しなければいけないと決められています。
「サービス管理責任者等基礎研修会」は、この役割を担っていく人材を育成するために都道府県が実施する研修で、サービス管理責任者等になるには必ずこの研修の受講しなくてはいけません。
少しややこしいですが、「サービス管理責任者”等”」の”等”とは、サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者の両方を指します。
ぷらいまりステップでは私(香村)が「児童発達支援管理責任者」になります。
今回の研修では、私は受講者ではなく「ファシリテーター」という役割で参加し、研修をサポートさせていただきました。
ファシリテーターとは、研修の中で参加者に発言を促したり、話をまとめたりする役割です。(ちなみに、ファシリテーターを務めるために、私自身もファシリテーター養成研修を受講しています。)
毎年多くの方受講されるのですが、令和5年度の研修受講者数もざっと270名ほどいらっしゃいました。
ところで皆様は「児童発達支援管理責任者」ってどんな役割かご存じでしょうか?
「児童発達支援管理責任者」で検索してみると…
『児童発達支援管理責任者(児発管)とは、障害のある子どもの発達に応じて個別支援計画を作成し、保護者や指導員・関係機関と連携をとりながら療育のリーダーシップを担うための資格』
と表示されました。
もっと簡単に表現すると「いろいろな人と連携を取りながら一人一人に合った個別支援計画を作るためのリーダー」とでもいいましょうか・・・
研修では「個別支援計画の作成のプロセス」を学びます。また、グループでたくさん話し合いを行ったり、会議のロールプレイなども行います。
さらに、グループワークの内容を発表したりする場面もあり、ハードな2日間を経てはじめて、受講証書をいただくことができます。
参加者の皆さんは普段、事業所や福祉施設で働いて、それなりの経験年数の方ばかりです。(受講資格として定められた要件があり、経験年数なども問われます)
しかし、不思議なもので研修の場になると緊張しているのか多くの方が無口になり、なかなかグループワークが進まないのです。
そのようなときに、ファシリテーターが話の方向性を伝えたり、皆さんがどこで悩んでいるのか…などを聞き取りながら、グループワークがより良いゴールに導く進行役となります。
初めて出会う人たちの集団の中で、ファシリテーターという「正解を言わず、参加者の意見を尊重しながらある程度の方向性を示し、ゴールに導く」という難しい役割を経験し、私自身とても勉強になりました。
研修の最終日、講師からファシリテーターに対し「児童発達支援管理責任者としての熱い思いを語ってください」というお題が出されました。
13人いるファシリテーターの中から、なぜか選ばれし4人の中に入ってしまい、さらに1番目の発表者。
100人近くの人の中で、私が個別支援計画書を作成するときに大切にしていることや、児童発達支援管理責任者として何を利用者の方々、スタッフに伝えたいのか?など思いを伝えました。
緊張もしましたが、自分の思いを話すことで大切なことを再確認できました。
ありがたいことに研修終了後に「先ほどの思いにとても共感いたしました!」と他のグループの参加者の方から声を掛けられ、名刺交換をさせていただいたり、「事業所の見学に行かせてください」と言ってくださる方もいらっしゃいました。
こうやってたくさんの方とつながることで、ぷらいまりステップの利用者様に新しい情報をお届けできればいいと感じました。
奈良県の各地に、素敵な「サービス管理責任者」「児童発達管理責任者」の方々が増えていくお手伝いができて、自分も勉強になって、有意義な時間を過ごさせていただきました。
最後になりましたが、今年度の研修でぷらいまりステップにも2名の児童発達管理責任者の卵が誕生いたしました!
泉谷先生と中村先生です!!
これから私と一緒に、事業所内研修として個別支援計画の立案に関わってもらいます。とても頼もしいです!