幼稚園やこども園、保育所の『プレ保育』への参加は必要か?

ぷらいまりステップ管理者の香村です。

前回は、今すでに幼稚園やこども園、保育所に通園している保護者様に、懇談の向き合い方について書きましたが、今回は来年の4月に入園を考えておられる保護者様に「プレ保育」についての私の考えをお伝えします。

療育をしていると毎年のように保護者様から「プレ保育は参加したほうがいいですか?」と聞かれます。

また、一度プレ保育に参加された方からは、

「一度、プレ保育に参加したけどすごく泣いて、何もできなくて…。なんとなく、次のプレ保育に行くことに気持ちが向かなくて…」

というお話をお聞きすることもあります。

私は基本的に、

「プレ保育は参加したほうがいい!」

と思っています。

なぜならプレ保育は単なる見学ではなく、「保護者様とお子様が園の様子を知り、園の先生方にお子様の様子を知ってもらうことができる機会」だからです。

今プレ保育を考えているお子様は、コロナ禍で生まれ、きっと保護者様もお子様も、おうちで過ごす時間が長く、同年代のお子様同士、また、保護者同士もなかなか関わりを持てない環境だったのではないでしょうか?

そのため、どのお子様も人との関わりについて経験不足で不安いっぱいです。泣いたり、初めての経験に抵抗があるのも当然のことです。

もしかしたら、そんな気持ちを感じること自体初めてかもしれませんが、これはお子様の世界を広げる第一歩です。

保護者様同士も顔見知りになれたり、お話の合う方と出会うことで世界が広がります。

大人だって初めて会う人との関係を作るときには緊張しませんか?

お子様だって同じです。

その気持ちを泣いたり、部屋から飛び出したりするという行動で示しているのです。

経験を積むことで、少しずつ慣れていくこと…。
これが「プレ保育」の目的ではないかと私は考えます。

そしてもう一つ、プレ保育をお勧めする理由があります。

それは、園の「支援方針」を知ることができることです。

その園に通うことになったら、どのような「支援」が受けられるのか?

公立、私立ともに、支援の必要なお子様を受け入れておられると思いますが、それぞれの園の体制や考え方によって「支援」という言葉の意味合いが違ってきます。

保護者様の望む「支援」と園の「支援」がどれだけ合致するのかを少しでも知っておくこと。ここはとても大きなポイントです。

療育の事業所よりも長い時間を過ごすことになるであろう「園生活」の中で、お子様が保護者様と離れて過ごす時間を、どのような「保育」「教育」「支援」を受けながら過ごすのか?

いろいろな園の「プレ保育」に参加して、先生方にお話を聞き、体感してみてほしいと思います。

具体的なお話は難しいかもしれませんが、園によっては園長先生や主任先生がしっかりとお話を聞いてくださったりするところもあるようです。

「うちの子、入園を断られないかな?」
という思いが頭をよぎる保護者様もいらっしゃるかもしれません。

そのような時は、どんな目的でお子様の入園を考えているのか、お子様がどんな環境で大事な乳幼児期を過ごすことを望むのか、と冷静に考えてみましょう。

「どうしたらいいかわからない!」と悩んだときは、ぜひ、私やスタッフにお声がけください。

いろいろな可能性を一緒に考えていきましょう。

そして「プレ保育」に参加したら、お子様の様子もぜひお知らせください。