療育における「アセスメント」の重要性
ぷらいまりステップ管理者の香村です。
私が療育の世界に携わるようになって丸9年が過ぎました。
その前の保育士としての経験も含め、療育に対する自分なりの考えを持てるようになりました。
中でも療育において「アセスメント」の重要性はとても強く感じていて、ぷらいまりステップを立ち上げてからも「アセスメント」については特に意識をしています。
「アセスメント」とは「お子様や保護者様の情報を収集し、現状を客観的に評価・分析すること」です。
言葉としてはとても堅苦しいですが、私にとってアセスメントはとても大事なことだと考えています。
保護者の皆様は、お子様の療育を始めたころこんなことを感じたことはありませんか?
とりあえず療育に通い始めたものの、先生と遊んでいるだけだし、うちの子は泣いたり走り回ったりしているだけでみんなと同じことしないし、なんのために通ってるんだろう?
私達の中では、お子様が事業所に見学に来て下さったときからアセスメントが始まっています。
保護者様と私がお話をさせていただいている間に、私もスタッフも、お子様の動き、遊び方、私達との関わり方、物への関わり方、興味、発声…などたくさんの情報を遊びの中からアセスメントしています。
スタッフは「この遊びにこんな反応があったから、この遊びも試してみよう」と考えながら関わり、私はその様子を客観的に見ながら保護者様とお話をさせていただきます。
そして、お子様が当事業所に通っていただいたときスタッフはこんなことを考えます。
・私たちにできる支援は何だろう?
・今のお子様の姿に変化をもたらすには、さらにどんな工夫が必要だろう?
・支援を行き届かせるためには、どれぐらいのスタッフが必要だろう?
その経過の中で、お子様が泣いたり活動に参加しなかったりすることは想定内であり、この時期を親子でうまく過ごしていただけるように支援をすることを心がけています。
お子様と保護者様の現状を理解していないままだと、お子様の姿に戸惑ったり悩んだりする保護者様への支援はできません。
お子様の様子も日々変化します。
なので、今日は支援がうまくいっても、明日はどうなるかわかりません。
だからこそ多方面から支援を考えていくために「アセスメント」が重要になってきます。
集団療育でありながら、一人一人にオリジナルの支援を届けていくために必要不可欠な「アセスメント」。
今後もぷらいまりステップではアセスメントを大切にしていきたいと考えています。